スマホの通信会社を乗り換えたとき、手元に残った古いSIMカード。「これって何ゴミで捨てればいいんだろう?」と迷った経験はありませんか?

私も先日、スマホの乗り換えで不要になったSIMカードを前に、ゴミ箱の前で手が止まりました。よく見ると金色のチップ部分は金属っぽいし、周りはプラスチック素材。燃えるゴミ?不燃ゴミ?小型家電?正直、どれに分類されるのかまったくわかりませんでした。

そこで今回は、実際に自治体の分別ルールを調べてみた結果と、SIMカードを捨てる前にやっておきたいことをまとめました。同じように迷っている方の参考になれば嬉しいです。

木のテーブルに置いた赤いnano SIMカード

SIMカードは何ゴミ?自治体によって違う分別ルール

SIMカードの捨て方を調べてみてわかったのは、「自治体によって分別が違う」ということ。小さなカード1枚でも、意外と奥が深いんです。

SIMカードの素材は「金属+プラスチック」の複合体

SIMカードをよく見ると、金色に光るICチップ部分と、それを支えるプラスチックの台紙部分でできています。このICチップ部分には、金や銅といった金属が使われているんです。

だから「プラスチックだから燃えるゴミでいいでしょ」とは単純にいかないんですね。金属とプラスチックの複合素材だからこそ、自治体によって扱いが分かれてしまうわけです。

とはいえ、SIMカードってほんの数センチのとても小さなカード。正直「燃えるゴミで出してもわからないのでは」と思ってしまいますよね。でも、ルールがある以上はきちんと確認しておきたいところです。

自治体のホームページに「SIMカード」の記載がない場合も

実際に自治体のゴミ分別一覧表やホームページを調べてみると、「SIMカード」という項目がほとんど載っていないことに気づきました。「携帯電話」や「スマートフォン」は小型家電として回収対象になっていても、SIMカード単体については触れられていないケースがほとんどです。

これは想定外でした。てっきりスマホ関連だから、どこかに明記されているものだと思っていたんです。

自治体のホームページに載っていない場合の調べ方

ホームページで見つからない場合、一番確実なのは自治体の環境課や清掃事務所に電話で問い合わせることです。

「SIMカードはどの分別になりますか?」と聞けば、その場で教えてもらえます。電話するのは少し面倒に感じるかもしれませんが、ネットであれこれ検索するより結局早いですし、確実な情報が得られます。

実際に日進市に電話で確認したところ「金属ゴミ」とのことでした。一方、名古屋市は公式サイトの可燃ごみのページに「金属との複合製品(大半がプラスチック)」という区分があり、例としてボールペンやビデオテープが挙げられています。SIMカードもこの区分に当てはめると、可燃ごみに該当すると考えられます。SIMカードという品目名自体はどちらの自治体でも明記されていないので、迷ったときはこうした区分の考え方をヒントにしつつ、最終的には電話で確認するのが確実です。

参考:可燃ごみの分け方・出し方|名古屋市公式ウェブサイト(ページ内「対象となるもの」の欄に記載があります)

SIMカードを捨てる前にやっておきたい3つのこと

分別方法がわかっても、すぐにそのままポイっと捨てるのはちょっと待ってください。SIMカードを処分する前に、確認しておきたいことが3つあります。

1. 個人情報は大丈夫?SIMカードに残るデータを確認

SIMカードには、電話番号や契約している通信会社を識別するための情報が記録されています。電話帳やメールのデータは、最近のスマホなら本体やクラウドに保存されるのが一般的ですが、古い携帯電話ではSIMカードに保存されていることもあります。

ただ、電話帳が入っていなくても、契約者が特定されうる情報はSIMカードに残ります。だからこそ、次に紹介する物理的な処分をおすすめします。

2. ハサミで切る・折るなど物理的に破壊する

SIMカードを安全に処分するなら、ハサミで切ってしまうのが簡単で確実です。

特にICチップ部分(金色の部分)を中心にカットすれば、データを読み取られる心配はまずありません。SIMカードは薄いプラスチックでできているので、普通のハサミで簡単に切れます。

SIMカードのICチップにハサミの刃を当てたところ

切る際は、細かい破片が飛び散らないように注意してくださいね。ビニール袋の中で切ったり、切った破片をテープでまとめたりすると、処分もしやすくなります。

折って捨てるだけでもICチップ部分が破損すれば問題ありませんが、確実に壊したいなら複数箇所をカットしておくと安心です。

ハサミで四つに切り分けたSIMカードの破片

3. キャリアへの返却が必要か確認する

SIMカードは「貸与品」として扱われていることがあり、解約時に返却を求められるケースもあります。

ドコモは「所有権は当社に帰属します」、ソフトバンクは「当社からお客さまへ貸し出ししているもの」と明記しています。ただし紛失した場合やeSIMの場合など、返却が不要になるケースもあります。会社や状況によって扱いが変わります。

解約時にもらった書類や、メールでの案内を確認してみてください。返却が必要な場合は、指定された住所に郵送するだけでOKです。返却不要と明記されていれば、自分で処分して問題ありません。

SIMカードの処分方法まとめ【燃えるゴミ・不燃・小型家電】

ここで、SIMカードの処分方法をパターン別に整理しておきます。お住まいの自治体がどれに当てはまるか、参考にしてみてください。

燃えるゴミとして出せる自治体の場合

SIMカードは非常に小さく、含まれる金属量もごくわずかです。そのため「燃えるゴミで出してOK」としている自治体もあります。

この場合、特に分別を気にせず、他の可燃ゴミと一緒に出せます。ただし、念のためICチップ部分をカットしてから捨てることをおすすめします。

不燃ゴミ・小型家電回収で出す自治体の場合

金属が含まれていることを重視して、「不燃ゴミ」や「小型家電」として回収する自治体もあります。

不燃ゴミの日に出す場合は、他の不燃ゴミと同じ袋に入れればOKです。小型家電回収の場合は、公共施設やスーパーなどに設置されている回収ボックスに入れることになります。

小型家電回収ボックスは、使わなくなったスマホ本体やデジカメなども一緒に処分できるので、まとめて持っていくのもいいですね。

迷ったら「環境課に電話」が最短ルート

調べてみてわかったのは、SIMカードの分別は自治体によって本当にバラバラだということ。そして、SIMカードを名指しで分別方法を明記している自治体はあまり多くないということです。

結局、一番確実で早いのは、お住まいの市区町村の環境課や清掃事務所に電話で聞くこと。「小さなことで電話するのは気が引ける」と思うかもしれませんが、分別の問い合わせはよくあることなので、遠慮なく聞いて大丈夫です。

電話一本で確実な答えがもらえるので、悩む時間が一気に解消されますよ。

【補足】レンタルWi-FiやポケットWi-FiのSIMはどうする?

スマホのSIMカードだけでなく、レンタルWi-FiやポケットWi-Fiに入っているSIMカードの処分について気になる方もいるかもしれません。

返却が基本のケースと自己処分OKのケース

レンタルWi-Fiの場合、端末と一緒にSIMカードも返却するのが基本です。端末だけ返してSIMカードを手元に残す、ということは通常ありません。

なお、レンタルWi-Fiには「クラウドSIM」という、物理的なSIMカードを挿さずに通信する機種もあります。この場合はそもそも返却するカードがないので、端末をそのまま返せばOKです。

一方、購入したポケットWi-Fiや、SIMフリー端末で使っていた格安SIMの場合は、解約後に自分で処分することになります。この場合も、スマホのSIMカードと同じように、返却の要否を確認してから処分しましょう。

解約時の案内メールや契約書を確認しよう

レンタルや契約サービスのSIMカードは、解約時に届くメールや、契約時の書類に返却方法が書かれています。

「返却してください」と書かれていれば指示に従って郵送。「返却不要です」「お客様にて処分してください」と書かれていれば、自治体のルールに従って捨てればOKです。

わからなければ、契約していた会社のサポートに問い合わせれば教えてもらえます。SIMカードを勝手に処分して後からトラブルになるのも避けたいので、不安なときは確認しておくと安心ですね。

まとめ

SIMカードは小さなカードですが、金属とプラスチックの複合素材でできているため、自治体によって分別方法が異なります。

燃えるゴミでOKなところもあれば、不燃ゴミや小型家電として回収するところもあるので、まずはお住まいの自治体のルールを確認しましょう。ホームページに載っていなければ、環境課への電話が一番早くて確実です。

そして、捨てる前には3つのことをチェック。

  • SIMカードに個人情報が残っていないか確認する
  • ハサミでICチップ部分をカットして物理的に破壊する
  • キャリアへの返却が必要かどうか確認する

これだけやっておけば、安心して処分できます。

小さなSIMカード1枚でも、きちんと調べて正しく捨てると気持ちがすっきりしますよね。スマホを乗り換えたあと、引き出しの奥に眠っているSIMカードがあれば、この機会に整理してみてはいかがでしょうか。