「子どもの勉強中、ダイニングテーブルでパソコンを開くと邪魔をされてしまう…」そんな悩みから、キッチンとダイニングの間にあった幅80cm×奥行き25cmの小さな腰壁カウンターを”私だけの書斎”に変身させました。家事の合間にサッと使える、立ったまま作業できる小さな作業スペースの作り方をご紹介します。

なぜキッチン横に書斎を作ろうと思ったのか

ダイニングテーブルで作業する限界

わが家は中古物件で、キッチンはリフォームせず、そのまま使っています。キッチンとダイニングの間取りがL字型になっていて、その間に約80cm×25cmの小さな腰壁カウンターがあります。

以前は、子どもが勉強しているダイニングテーブルで一緒にパソコンを開いて作業をしていました。ところが、下の子が邪魔をしてくることがとても増えてきたんです。集中して作業したいのに、横から「ママ見て〜」「これ何?」と話しかけられたり、手を伸ばしてキーボードを触ってきたり。

子どもの勉強を見守りながらも、自分の時間も確保したい。でも、ダイニングテーブルだと子どもの手が届いてしまう。「子どもの手が届かない場所にパソコンを置きたい」という気持ちがどんどん強くなっていきました。

デッドスペースだった腰壁カウンター

ふと目に入ったのが、キッチンとダイニングの間にある小さな腰壁カウンターでした。写真の眼の前に壁のようになっているのは、食洗機です。キッチンがとてもシンクの広いキッチンで、シンクの上に専用板を置き、食洗機を設置しています。本来の腰壁カウンターとしての役割(配膳前の皿や料理の一時置き場)はしづらくなっており、それまでは、子どもや私の水筒、ちょっとした小物の置き場所になっていて、正直ごちゃごちゃしていました。

サイズを測ってみると、幅80cm×奥行き25cm。決して広くはないけれど、ノートパソコンがギリギリ置けるサイズです。「ここを私の小さな書斎にしてしまおう」という計画が頭に浮かびました。

腰壁カウンターの天板を上から撮影した幅25cmの様子

この腰壁カウンター、高さもちょうど立ったまま作業できるくらい。もともと活用しきれていなかったスペースを、自分の作業場所にできたら一石二鳥だと思ったんです。

「立って作業する」スタイルへの興味

実は以前から、ネットで「スタンディングデスク」の記事を見かけて、立って作業するスタイルに興味を持っていました。座りっぱなしより健康的だという話も聞きますし、何より家事の合間に「ちょっとパソコンを開く」という使い方には、立ったままの方が気軽で便利そうだなと感じていたんです。

長時間腰を据えて作業するわけではなく、料理の合間に10分、洗濯物を干す前に5分。そんな隙間時間にサッと使える作業スペースがあったら、日々の暮らしがもっと快適になるかもしれない。そう思って、プチ書斎化に取りかかることにしました。

カウンター全体とパソコンスタンドを引きで撮影した写真

80cm×25cmの極小腰壁カウンターを書斎化する方法

カウンター下に収納棚を設置

まず最初に取り組んだのが、腰壁カウンター上の物を減らすこと。水筒や小物が散乱していては、とても作業スペースとして使えません。

そこで、元々家にあったキッチンや洗面所の隙間用の細長いラックを、腰壁カウンターの下に設置することにしました。このラック、キッチンの別の場所で使っていたものですが、ちょうどカウンター下の空間にまあまあピッタリ収まるサイズだったんです。

カウンター下にラックを置くことで、水筒や小物類はすべて下に収納。腰壁カウンター上にはノートパソコンがギリギリ置ける状態になりました。狭いスペースだからこそ、縦の空間を有効活用することが大切だと実感しました。

写真に写っているダイソンの掃除機は、壁掛けでの収納をしています。コンセントも近くにあり、PCの充電もできる環境です。もう一つのコードは、食洗機の電源コードです。

転倒防止フック設置後に整理されたカウンター下の棚

壁掛けフックで転倒防止対策

腰壁カウンター下にラックを設置してしばらく使っていたのですが、ある日、子どもがラックを引っ張ってしまい、一度倒れてしまったことがあったんです。幸い怪我はありませんでしたが、これは危ないと思い、転倒防止対策をすることにしました。

使ったのは、コマンドタブで取り付けられる大きな壁掛けフック。壁に穴を開けずに使えるので、賃貸でも安心です。このフックを腰壁カウンター上の壁に1つ設置して、ラックと壁をしっかり固定しました。

3Mコマンドタブの壁掛けフックと粘着テープのパッケージ
コマンドタブの粘着テープを剥がして取り付ける手順

子どもが触る可能性を考えると、やはり安全対策は必須ですね。壁を傷つけない工夫をしながら、家族みんなが安心して暮らせる環境を整えることができました。コマンドタブ、長さが足りなかったので、切って付け足しをしています。

壁にコマンドタブで取り付けた白いフック
棚の上部にコマンドタブフックを取り付けて転倒防止にした様子

ノートパソコンスタンドで作業効率アップ

腰壁カウンターの上をスッキリさせて、いざパソコンを置いてみると、新たな問題が発覚しました。カウンターの奥行きが25cmととにかく狭いため、パソコンの画面が思ったより見にくかったんです。

そこで購入したのが、アオビホ(Aoviho)のノートパソコンスタンド。角度が調整できるタイプで、パソコンに角度をつけることができます。

このスタンドを使ってみたところ、画面が見やすくなり、使いやすさが格段に向上しました。立ったまま作業するスタイルには、この角度調整機能が本当に重要だと実感。腰壁カウンターの高さも立ったまま作業できるちょうど良い高さだったので、パソコンスタンドで角度をつけたことで、首や肩への負担も軽減されました。

ノートパソコンスタンドの角度調整機能をサイドから撮影した写真

実際に使ってみて感じたメリット・デメリット

メリット①子どもに邪魔されない作業時間

プチ書斎を作って一番良かったのは、やはり子どもに邪魔されずに作業できるようになったこと。腰壁カウンターの位置が高いので、下の子の手が届きません。子どもがダイニングテーブルで勉強していても、私はキッチン横のプチ書斎で集中して作業できます。

家事の合間に「ちょっとパソコンを開く」という動作もスムーズになりました。料理の煮込み時間にサッとメールチェック、洗濯機を回している間にブログの下書き。短時間でも集中できる自分だけのスペースがあると、時間の使い方が本当に効率的になります。

小さなスペースでも「自分の場所」があることの安心感は、想像以上に大きかったです。

メリット②家の中のデッドスペース活用

今回のプチ書斎作りを通して、家の中には意外と有効に活用されていない場所がたくさんあることに気づきました。

キッチンとダイニングの間のこの腰壁カウンターも、以前はただの物置き場所。でも、ちょっと工夫するだけで立派な作業スペースに変身しました。家具を新しく買う必要もなく、元々あったラックを移動させただけ。お金をかけずに、自分のやりたいことを進められる環境が作れたことに、とても満足しています。

隙間を見つけて、自分のやりたいことを進められる。この小さな成功体験が、他の場所の見直しにもつながっています。「ここも使えるんじゃない?」と家の中を見渡す目が変わりました。

デメリット:狭さゆえの工夫が必要

もちろん、良いことばかりではありません。正直に言うと、奥行き25cmという狭さには限界があります。ノートパソコンがギリギリ置けるサイズなので、マウスを使う余裕が全くないんです。そのため、トラックパッドでの作業が基本になります。

私は基本的に文章を打ったりすることが多いので、マウスはなくてもなんの違和感もなく使えています。

このプチ書斎は、あくまで「短時間集中型の作業スペース」として割り切って使うのがベスト。本格的に腰を据えて作業したい時は、子どもが寝ている時間にダイニングテーブルを使う、という使い分けをしています。

プチ書斎作りのポイント・おすすめアイテム

スペースの採寸と用途の明確化

プチ書斎を作ろうと思ったら、まずは使えそうなスペースをしっかり測ることが大切です。私の場合は80cm×25cmという狭いスペースでしたが、だからこそノートパソコン専用と割り切ることができました。

また、「立って使う」のか「座って使う」のかによって、必要な高さも変わってきます。私の場合は、家事の合間にサッと使いたかったので、立ったまま作業できる高さの腰壁カウンターが最適でした。近くに脚が長めの椅子を1つ設置して、ちょっと休憩のときに腰掛けれるようにしています。

何を置きたいか、どう使いたいかを具体的にイメージしてから作り始めると、後悔が少なくなります。スペースの広さと用途を照らし合わせて、現実的な計画を立てましょう。

収納は「縦」を意識する

狭いスペースを有効活用するコツは、とにかく「縦」を意識すること。腰壁カウンター上だけでなく、カウンター下の空間をどう使うかが重要です。

私の場合は、元々あった隙間用の細長いラックをカウンター下に設置しましたが、新しく購入するなら、カウンター下専用の収納ラックも良いと思います。高さが調整できるタイプだと、さらに便利です。

また、壁面も活用しましょう。コマンドタブの壁掛けフックは、賃貸でも使えて本当に便利。転倒防止だけでなく、ちょっとした小物を掛けるのにも使えます。縦の空間を有効活用することで、狭さを感じにくくなりますよ。

棚の側面にコマンドタブの壁掛けフックを取り付けた様子

おすすめアイテム紹介

最後に、私が実際に使って良かったアイテムをご紹介します。

アオビホ(Aoviho) ノートパソコンスタンド 角度調整ができるタイプで、立ったまま作業する時には必須アイテムです。安定感もあり、パソコンが滑り落ちる心配もありません。奥行きが狭いスペースでこそ、角度がつけられることのありがたみを感じます。

コマンドタブの壁掛けフック 賃貸でも壁を傷つけずに使えるのが最大の魅力。大きめのフックを選べば、しっかり転倒防止対策になります。剥がす時もきれいに剥がせるので、模様替えも気軽にできます。

隙間用の細長いラック カウンター下の収納に最適。幅15〜20cm程度のスリムなタイプを選ぶと、圧迫感なく収納力がアップします。キャスター付きを選べば、掃除の時も移動が楽です。こちらは我が家のものとは違いますが、似たデザインのものです。実際は10年以上前にホームセンターで買いました。

選び方のコツは、まず採寸をしっかりすること。特にカウンター下の収納は、高さと幅をミリ単位で測っておくと失敗が少なくなります。また、賃貸の場合は、壁や床を傷つけないアイテムを選ぶことも大切です。

まとめ:小さなスペースでも自分だけの場所は作れる

キッチンとダイニングの間にあった腰壁カウンターを「私だけのプチ書斎」に変身させた実例をご紹介しました。

わずか80cm×25cmのスペースでも、工夫次第で立派な作業スペースになります。カウンター下に収納を設置してスペースを確保し、ノートパソコンスタンドで角度をつける。たったこれだけで、家事の合間にサッと使える便利な場所ができあがります。

子どもに邪魔されない自分だけの場所があると、日々の暮らしがぐっと快適になります。特に子育て中のママにとって、短時間でも集中できるスペースがあることは、精神的な余裕につながります。

家の中の隙間やデッドスペース、意外と活用できる場所はたくさんあります。「ここはこうしか使えない」と決めつけず、自由な発想で見直してみてください。小さなスペースでも、あなただけの居場所を作ることはできます。ぜひ、家の中を見渡してみてくださいね。

腰壁カウンター横から見た棚設置後の全体像